SteemitのHivemind導入についてちょっとした解説

@akipponn · 2019-01-17 08:55 · japanese

SteemitのAPIがHivemindを利用して提供されるようになったことを@yoshikoさんの投稿STEEMの価値がちょっと上昇で知りました。なかなかよい改善で、日本語で少し詳しく解説してみようと思います。

Hivemind is Live! - @steemitblog

HivemindはSteemブロックチェーンとデータベースを同期するサービスです。ここでいうデータベースとは、今Webサービスなどで使われているタイプの関係データベースで、HivemindのGitHubのページにはPostgresと書かれています。

ブロックチェーンもデータを保存するという意味では公義のデータベースですが、ぞろぞろデータがブロックに入ってつながった状態なので、データの読み書きの面では従来の関係データベースに軍配があがります。Steem上のアプリケーションも増えてきていますし、ブロックチェーンにアプリケーションから直接もりもり読み書きがあると、フルノードに負担がかかりそうですよね・・・。

そこで「Steemitでは、SteemとSteemitに間にHivemindを入れて、ソーシャルAPIの大部分をHivemind経由にしたよ」というのが今回の@steemitblogでの発表です。Steem上の大きいアプリケーションのひとつSteemitでHivemindが導入されたことでフルノードのサイズとランニングコストが劇的に下がりそうです。図で描くとこんな感じ:

<Before> hivemind_before.png

<After> hivemind_after.png

フルノードのサイズやランニングコスト削減以外にもいい点があって、HivemindはPythonで書かれているので、開発者がAPIの挙動を書き換えやすくなっているとのこと。C++で合意形成に近い部分を神経質に触る必要がなくなります。

今後他のアプリケーションでHivemindの導入が進むかが、より一層のフルノードの負担削減の鍵となってくるでしょう。Steem Appsで見てみると、直近ではSteem MonstersやMagic Diceのトランザクション数がSteemitよりも多くなっています。BusyやPartikoといった人気の投稿インターフェイス、Utopian、Funditionといった有名どころの動向も気になります。

以上、SteemitのHivemind導入について簡単な解説でした。間違いあるかもしれません、もしあったらご指摘ください :)


余談: それにしても、枯れ枯れの関係データベースは未だ強し!ですね。1970年に考案されたようで、もう45年以上 www ブロックチェーンは2050年にどうなっているのでしょう。私はおばあちゃんだな。。あと、他チェーンでも、アプリケーションプラットフォームをウリにしているEthereum、EOS、Wavesなどどういう対応をしていくのか気になります。結局どこかに関係データベースが入るのかなあ。

#japanese #steemit #steem #blockchain
Payout: 0.000 HBD
Votes: 59
More interactions (upvote, reblog, reply) coming soon.