サービス創造からエコシステム創造へ #9

@sho-t · 2019-04-13 00:25 · busy

@Sho-T memo 2019/4/13


「サービス創造からエコシステム創造へ」

2019/4/11に、「○○エコノミーMeetup」を行いました。

○○エコノミーMeetup.JPG

開催概要については、以前のメモでも記載しました。 https://steemit.com/japanese/@sho-t/2019-4-11-meetup-6

当日の構成としては、以下のように実施しました。 インプットよりもアウトプット中心の構成です。 〜〜〜 ■ご挨拶:約5分 — ■アイスブレイク「各テーブルでの自己紹介」:約10分 ■○○エコノミーのイメージを広げよう:約20〜30分   ◆○○エコノミー概要   ◆○○エコノミーを活用した    循環モデル(エコシステム・デザイン)の例 ■循環モデルを創ってみよう!   ◆各テーブルワーク:約20分   ◆簡単な発表(3分/1テーブル):約10〜15分 — ■懇親会&クロージング:約30〜1時間(残り時間) 〜〜〜

シンプルに、「○○エコノミー」という表現が増えているのは、 〜〜〜 ■新しい経済の形が出現し始めている ■サービスでなく、経済(循環)を創るという視点が社会/技術の成熟により可能になってきている 〜〜〜 ということの現れかと思っています。

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正直、一つ一つの語彙に大して意味はない(曖昧語)かと思います。 そこで、実際に「循環モデルを創ってみよう!」というワークを通して このような考え方の変化(サービス創造からエコシステム創造へ)を 体感できるよう構成しました。


とはいえ、いきなり循環モデルを創るとはいっても、 イメージが湧かないはずです。

そこで、以下のシンプルな例(イメージ)を共有させていただきました。

※循環モデル例) ・ホスト・キャバ嬢・メンターモデル(解説用として簡易イメージ化した循環モデル) ・イベントエコシステム(シェアリングエコノミー) ・トークン活用(STEEM/ トークンエコノミー ) (本来お金を払わなければできないと思っていることを、循環モデルを創ることによって極力不要にし、取引等の摩擦を減らして「やりたいことをできる社会」をイメージする)

ケース1では、「ホスト・キャバ嬢・メンターモデル」です。 まず、直線で考えると「取引」(お金発生/ 税金すい上げ/ ハードル高い)になってしまう事象があります。 しかし視点を上げてみると、関わっている人たちは相互に関係していることがわかるということです。

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次に、循環で関係性で捉えてみます。 以下のように観ると、余計なコストや手間(取引)を排除できる可能性があるように見えます。(あくまでシンプル化してイメージを捉えるための例です)

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ケース2としては、実際の例(Sho T)を挙げました。 ある特定の領域などにおいて、「想定しうる登場人物」や「それぞれのWillとCan」を考えてみる 「実は活かされていない潜在需給」は多くある可能性があります。 それぞれのCan(できること)を繋ぎ合わせて、循環モデルが作れないでしょうか?

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これを循環モデルとして考えてみます。(下記スライド) うまく循環の関係性をデザインできれば、コストをかけずにイベントも実行できます。 実際、通常かかるイベントの場所代も、スペシャリストの講師代も払ったことはありません。(Sho T) 余計なコストが発生せず、全員がWin-Winになるモデルのため、 実行に当たるハードルは極小になります。 アイデアさえあれば、アイデア一つで良質なアウトプットネットワークも形成できる可能性もあリます。 そして市場全体がうまく作用し、流動性が促進される可能性も広がります。

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以上の例を元に、循環モデル(エコシステム・デザイン)をするワークを実施しました。 さらにシンプルに実施できるよう、以下のテーマと作業イメージを共有しました。 〜〜〜 「テーマ」 地域の「空き農地」「空き家」等のリソースを活用して、都会の「人」「コミュニティ」等を組み合わせた循環モデルを創造し、地域に閉じないまちづくりを考えよう

「作業イメージ」 ①テーマに関係しそうな登場人物を挙げてみよう ②それらの登場人物ができること(Can/ Give)を挙げてみよう ③登場人物の「Can/ Give」を組み合わせて、循環モデルを創ってみよう ** ⇒完璧な循環モデルでなくとも、余計なコストを発生させずに済むという発想の体験  (どうマネタイズするか?から、どうマネタイズをしなくても良い循環を作れるか?へ)** 〜〜〜

約30分のワークの途中では、さらに以下の3つの「アイデアのヒント」を共有しました。 〜〜〜 ■エコシステム・デザインでは、「渡り鳥(クロスオーバーする人)」が活躍の可能性があること(参考:以下URL) https://steemit.com/japanese/@sho-t/mufjd ■コアを中心としたコミュニティだけではなく、「外側コミュニティ」という視点をずらした考え方/ 「オープンゲート」(参考:以下で解説) https://steemit.com/japanese/@sho-t/7「カオス許容フィールド」という考え方(参考:以下URL) https://steemit.com/japanese/@sho-t/2zbb98 〜〜〜

上記URL先で解説した「渡り鳥の活躍」「オープンゲート」「カオス許容フィールド」です。

当日の皆様には、これらを上手に活用いただけたようです。 実際に以下のようなアイデアを最後に発表共有いただきました。

発表例1) ■田舎出身の都会に住む人(渡り鳥)がコミュニティリーダー(オープンゲート)となり、出身田舎の体験をデザインする。限界集落では雪下ろしにもお金が払えず、高齢化により農地もダメになってしまう。それを都会の人に喜んでもらえるデザイン(非日常体験)で共に解決をし、宿泊代を払わずに住むよう無料Airbnbのような形で宿提供したり、関わった農地の生産物を後日プレゼントしたりする。このような循環を創ることで、田舎出身の人たちは、土地の価値を維持し、将来相続の時にも土地の価値を落とさずに住むという副次的効果もある。

発表例2) ■アーティスト(内装・デザイン)の表現の場として空き家を活用する。デュアルライフのようなことが可能になるよう、まず第二の家(オープンゲート)として成り立つデザインをする。第二の家というのは、定期的な食の提供などだ。都会からのアクティビティとしてこの表現の場をデザインすることで都会の人がアーティストの元に訪れ、それによる副次的効果で街が潤えば、街はアーティストに還元することができるという循環。この空き家モデルを多数増やしていくということだ。

発表例3) ■閉じがちな農村の渡り鳥として、「親族の若い人」を絡ませることで、その若者が農村のカオス許容フィールドを広げる。事業を受け継いだ若者などにとってはチャンスである。YouTubeなどでの発信など、都会にはない新しさ(既存メディアにはしづらいニッチ発信)で新たなメディアになっていき、クラウドファンディング やスポンサー獲得に繋げていく。その若者の行動から人や資金が流れ循環が創られる。

発表例4) ■空き家などの2Fをシェアハウス、1Fをマンスリーレストランにする。(オープンゲート)。イメージとしては農業体験に来る都会の人が、シェアハウス住人と交流を持ったり、農業体験後疲れたらマンスリーレストランで食事をとる。マンスリーレストランは、飲食店をやりたいけどやれない人が「1日店主」のような形で振る舞う。このようにすることで、お店の集客は農業体験の人たちという状況が出来上がり、さらにシェアハウスの宣伝にもなる。農業体験の他に、田舎独特の出来事(使われていない家を破壊する)などをアトラクションとしてデザインするなど、その他要素もここに入れていき、さらなる循環を創るなどの形で想像が広がる。


このように、実際に循環モデル(エコシステム・デザイン)を 入り口として体験するワークを行い、 実際に様々な発表が出てきたことは嬉しかったです。

私はこのようなエコシステム・デザインを孤独に考え続けていたのですが、 最近は様々な方と共に考え、実際に事例を創り出していくということが出来始めて来てとても楽しいです。 非常に感謝です。


クロスコミュニティ・渡り鳥ネットワーク【価値タイズ社会の研究・実験グループ】


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